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フォトフェイシャルと言うと、女性の方はご存知の方が多いかと思いますが、“光で顔を洗う”のキャッチコピーで美容皮膚科などで施行されている、あの美顔治療です。
有害な紫外線を完全に遮り、 肌に有効な光エネルギーを肌に与えて、シミやしわの改善、肌質の改善を行っていく治療です。
その美顔治療がなぜドライアイに効くの?と思われるかと思います。
まず、ドライアイの原因にはさまざまなものがありますが、マイボーム腺の機能不全も大きな原因の一つです。そのマイボーム腺の機能を改善する効果があることがアメリカのRoland Toyos先生によって発見されたのです。
Toyos先生は2001年に酒さ(赤ら顔、ほてりなど)の治療目的でフォトフェイシャルを始めましたが、その際に皮膚だけでなくドライアイの改善に効果があることを発見されました。日本国内では2016年日本臨床眼科学会にてその研究について発表されました。
酒さ(赤ら顔、ほてりなど)は、原因がはっきりとはしていないようですが、主に血管の老朽化やアレルギーなどで皮下に炎症が起きることが原因とされています。そして、マイボーム腺機能不全も同じような原因で起こっていると考えられております。そこに、フォトフェイシャルの光を原因となるターゲット(メラニンや毛細血管など)に当てると、光のエネルギーが熱に変わり、ターゲットにダメージを与えます。そして抗炎症分子や細胞の産生、マイボーム腺への熱入れによる硬くなった脂肪の液化促進などが起こり、マイボーム腺機能改善に効果があるとされております。
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